輝く海と空が旅人を癒やす
カリブの楽園
メキシコ合衆国の東端、メキシコ湾とカリブ海を分けるユカタン半島の突端部に位置するカンクン。1970年代に内側のラグーン、外側のカリブ海に接する数字の「7」の形をした細長い州(す)をメキシコ政府が開発し、今や世界中の旅人が憧れるリゾートとして知られている。その中心となるのが約22kmに及ぶホワイトサンドのビーチに沿って高級リゾートホテルが建ち並ぶホテルゾーン(ソナ・オテレラ)と呼ばれるエリアだ。宿泊料金、酒を含む飲食、ルームサービス、ジム、マリンアクティビティなどの料金が含まれているオールインクルーシブのホテルも多く、滞在中は安全・快適にのんびりとした時間を満喫できる。大人(18歳以上限定)の落ち着いたラグジュアリーホテルもあればキッズプールやアトラクションが充実したファミリー向けの大型ホテルもある。ほかにもワインをコンセプトにしたスタイリッシュなホテルやヒーリングがテーマの隠れ家的なホテルなど、目的や好みでセレクトできるのが楽しい。ホテルゾーンは洗練された観光地なのでそこだけでも十分満足できるが、メキシコらしさを味わいたいなら、地元の人が買い物をするローカルなスーパーマーケットや商店、庶民的なレストランなどがあるダウンタウン(セントロ)に行ってみるといいだろう。
カンクンが人気なのは、ここを起点とするさまざまなオプショナル・ツアーがリゾートライフにバリエーションを与えてくれるという点も大きい。カンクンから車で約2時間半、世界文化遺産のマヤ遺跡チチェン・イツァは必見だ。イルカと触れ合うプログラムで人気があるカンクン沖の小島イスラ・ムヘーレス、鮮やかなピンク色の塩田が広がるフォトジェニックなピンク・レイク(ピンクラグーン)、ユカタン半島に多いセノーテ(地下水がたまってできた天然の井戸や泉)の中でも抜群の透明度を誇り、スノーケリングで探検も楽しめるグラン・セノーテなど魅力的な場所が多い。
自由に海外に渡航できるようになったら、こんなすばらしいリゾートで疲れた体と心を癒やし、自分の中に眠っている冒険心を取り戻したいと思う。
ホテルゾーンのリゾートのほとんどはプライベートビーチやプールを備えている。直接ビーチやプールに出られる部屋は特に人気が高い(左)。
ホテルゾーンは、ホテルの外もショッピングモールやレストラン、ナイトスポットなどが充実している。治安の良さはメキシコ屈指で深夜まで遊んでも犯罪に巻き込まれることはまずない(中)。
チチェン・イツァのシンボルであるピラミッド様式の大神殿エル・カスティージョは、それ全体でマヤの暦を表しているという(右)。
WEB限定
アザーカット
Other Cut 世界遺産チチェン・イツァ+イ・キル
国名 : メキシコ合衆国
首都 : メキシコ・シティ(Mexico City)
面積 : 約196万㎢
人口 : 約1億2,601万人(2020年)
言語 : スペイン語
交通 : 日本からカンクンへの直行便は現在就航していないので、アエロメヒコ航空を利用しメキシコ・シティ経由でカンクン国際空港に入るのが一般的。成田からメキシコ・シティまでは約13時間、そこから国内線でカンクン国際空港までは約2時間30分、料金は20万円前後。(時期により変動あり)
※上記ルート案内は一例です。※新型コロナウイルスの影響で各国のフライト状況、料金等に変更の可能性があります。最新情報については、各航空会社の公式ウェブサイトなどで確認してください。
アンケートはがき、
WEB合わせて10名さま
地球の歩き方 編集長 植木 孝氏
地球の歩き方 Resort Style R17 カンクン コスメル イスラ・ムヘーレス
魅惑のメキシカン・リゾートへようこそ。カリブの青い海に面した極上のリゾート、カンクン。
マヤ遺跡チチェン・イツァや神秘のセノーテ、白いビーチが輝く島コスメルやイスラ・ムヘーレスなど豊富に紹介。
◆最新版については、こちらでご確認ください。
地球の歩き方ホームページ http://www.arukikata.co.jp/guidebook/
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