未来につなぎたいもの これがわたしの「宝物」。 新企画「未来につなぎたいもの」がスタートしました。第1弾のテーマは「宝物」。皆さまから寄せられた、大切な人から受け継ぎ、次の世代にも伝えたい「宝物」をご紹介します。

「昭和30年代の東京都地図」が宝物。東京オリンピックがあり、都電がなくなっていくときの路線図が出ていて懐かしい。霞町・古川橋・天現寺・伊皿子…高校生時代、学校へ通った停留所が掲載されている。

神奈川・相模原市 鈴木さま

編集局より

鳥のような目線で町を眺められる魅力から、収集家もいるレトロな地図。最近はインターネット上で簡単に世界の最新地図が見られますが、やはり紙製には独特の味があります。2020年にオリンピック・パラリンピック競技大会が催される東京では、開発が進行中。見慣れた景色の変化も皆で楽しみましょう。

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東京に住んでいる「初孫の言葉」。孫が3歳の頃、下の子の誕生祝いで久しぶりに遊びに行ったとき、駅から家まで歩いている途中に桜の花がちらほら咲いているのを見て、「どうして咲き出したか分かる?おばあちゃんが来てくれてうれしいと言っているんだよ!」と。うれしかったです(涙)。

大阪・枚方市 間さま

編集局より

桜を見るたびに思い出す、愛おしい記憶。“家族が宝物”という声は今回の回答で最も多く、誕生日やクリスマスにもらった手書きのメッセージカードを大切に保管しているという人もいらっしゃいました。会話や文字に込められた思いは永遠、いつまでも色あせることなく笑顔になれるパワーをくれます。

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35年前に母が子育ての手伝いで上京した折、左手にはボストンバッグ、右手に手づくり味噌を入れてきた「壺」。今では梅干し入れとして我が家の宝物です。母は2年前に他界しましたが、リビングの棚に置いて母を偲んでいます。鹿児島から飛行機に乗せて運んだ母の苦労に感謝しながら、毎年梅干しづくりに励んでいます。娘に受け継ぎたいものです。

東京・板橋区 小田さま

編集局より

小田さまや当時のお母さまの胸の内がうかがえて、目頭が熱くなりました。欠けたり割れたりすることもある陶器ははかなさゆえに温かみも格別、使うほどに思い出が深まりそうです。自家製の梅干しもお嬢さまにとっては母の味。今年もいい梅が漬かるようにお祈りしています。

母がずっと使っていて、今も使える「足踏みミシン」が我が家の宝物です。電動ミシンとは違い、足で踏みながら縫い物をしてひとつのものをつくる楽しみは何とも言えないうれしさです。ずっとこのまま大好きな足踏みミシンで手づくりの物をたくさんつくって、母のぬくもりを感じていたいです。

愛知・安城市 古橋さま

編集局より

ミシンは、着物や宝石とともに母親や祖母から受け継いだ宝物の上位アイテム。時を経てもなお、使っていた姿やつくってくれたものを鮮明に覚えている方ばかりでした。針仕事といえば、ご主人のおばあさまから「桐の裁縫箱」をもらった松本さまはご子息の未来のお嫁さんにそれを譲り渡すと決めているそう。素敵な縁ですね!

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次号テーマ「未来につなぎたいもの【知恵】」

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