マンションには、もしもに備え、様々な非常用設備が設置されています。普段何気なく目にしてはいても、それが何のために備えられているかご存じでしょうか? 今回は、そんな数ある設備の中から特に火災の初期消火のための設備をご紹介したいと思います。
火災は発生の初期の段階で気づくことができれば、大規模になることを防ぐことができます。火事が起きた時、発生するのは「熱」「煙」「炎」です。これらを適切に感知し、お知らせすることが重要なのです。そしてこれらを感知する感知器にも様々な種類があり、設置場所や特性によって変える必要があります。また適切な位置に設置しないと効果が薄れてしまうことも。背の高い家具などによって、感知する範囲を遮断してしまわないよう気をつけましょう。
周囲の温度上昇に伴って作動する熱感知器ですが、キッチンなどの火を使用する場所と、リビングなどの一般的な居室とでは種類が異なります。
火災の初期の段階で発生するのが煙。早期発見が重要な階段や廊下などにも用いられています。
ガス漏れを検知するために設置します。都市ガスは空気より軽いので、天井より30㎝以内のところに設置する必要があります。
火災はA.普通火災、B.油火災、C.電気火災に種類分けされており、それぞれに消火の方法が異なります。初期消火でまず私たちが使用する消火器ですが、適応する火災の種類が記載してありますので、使用の前には確認が必要です。また「消火栓」と書かれた扉は、居住者の皆様で使う、初期消火のための設備ですので、いざという時のために確認しておくことも大切です。
周囲の温度上昇に伴って作動する熱感知器ですが、キッチンなどの火を使用する場所と、リビングなどの一般的な居室とでは種類が異なります。
火災の初期の段階で発生するのが煙。早期発見が重要な階段や廊下などにも用いられています。
ガス漏れを検知するために設置します。都市ガスは空気より軽いので、天井より30㎝以内のところに設置する必要があります。
消火器には操作が簡単な住宅用と能力の高い業務用があります。住宅ではどちらを使用することも可能です。適した火災が絵柄や記号で記載されているので、確認しておきましょう。色々な種類の火災に対応できるタイプのものもあります。
主にマンションに設置されているのは、特に訓練を受けていない人でも一人で操作が可能な2号消火栓もしくは易操作性1号消火栓です。中に入っているホースを取り出して放水します。
参考: ガス警報器工業会 ガス警報器設置マニュアル / 一般社団法人 日本火災報知器工業会Webサイト
一般社団法人 日本消火器工業会 消火器読本2016 / 一般社団法人 日本消化器工業会Webサイト
※本サイトに掲載している記事は、発行時における情報のため、現状と異なる場合があります。(2018年9月時点)