わが家の安心・安全

年齢を重ねても、安心・安全に!住まいづくりで工夫しましょう。

慣れ親しんだ家の中は、安心・安全と油断していませんか?しかし危険は潜んでいるものです。右のグラフが示す通り、医療機関から報告された事故発生場所は
住宅内がもっとも多くなっています。特に65歳以上の発生率が高く、転倒などの事故は75歳以上でさらに増加する傾向に。私たちの身体は年齢を重ねることで、日々変化しています。身体の変化に応じて住まいづくりを工夫することで、より安心・安全に過ごせるよう、心がけてみませんか。

point1 身体の変化に配慮しましょう!

年齢を重ねることで、身体的な機能は低下していきます。身体の変化を知り、注意しましょう。

  • 視覚

    視覚

    暗さに慣れるのに時間がかかるようになります。照明の明るさや、生活動線の整理整頓に配慮しましょう。

  • 聴覚

    聴覚

    耳が遠くなると、高い音や声が聞きにくくなります。話しかけるときは低い声でゆっくり会話が原則です。

  • 嗅覚

    嗅覚

    ガス漏れや焦げ臭さなどに気づきにくくなることもあります。火を扱うときは特に注意しましょう。

  • 運動機能・平衡感覚

    運動機能・平衡感覚

    とっさの反応が遅くなったり、姿勢のバランスを崩しやすくなります。ちょっとした段差などでの、つまずきに注意しましょう。

point2 身体の変化に合わせて、空間を変えていきましょう!

日常の動作は日々のトレーニングにも。身体の変化に応じて、段階的に空間を対応させていきましょう。

  • ワイドスイッチ

    ワイドスイッチ

    手の力が伝わりやすいワイドスイッチは、軽い力でも操作が可能です。

  • 手すり

    手すり

    かがんだり、立ち上がったりする場所には、手すりがあると安心(玄関、トイレ、浴室など)。

  • コンセント

    コンセント

    少し高い位置にコンセントを設置することで、かがみこむなどの日々の動作が楽になります。

point3 健康に良い住空間を知りましょう!

住まいの環境は病気と関係することも。温度管理や断熱性能も、安心・安全に住まうための大切な要素です。

  • ヒートショック

    急激な温度差は身体への負担が大きく、心疾患などの悪影響が。高齢になるほど影響が大きくなります。浴室はもちろん、暖房のないトイレや、布団の中と室内温度など、寒暖差に注意しましょう。

  • アレルギー

    窓やカーテンの結露を放っておくと、ダニやカビを繁殖させてしまいます。これはアレルギーの原因に。住まいの断熱性能を高め、換気や空気清浄などの対策をとりましょう。

監修 高橋義則氏

※本サイトに掲載している記事は、発行時における情報のため、現状と異なる場合があります。(2019年3月時点)


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