在宅避難のプラスアルファ
夏・冬に必要な備えとは?
在宅避難で少しでもスムーズに普段の生活をつづけるためには、さまざまなシチュエーションを考えておくことが必要です。電気の力で快適に過ごしている季節は特に要注意!季節の変わり目には備えの確認や見直しをすることが、安心・安全につながります。
真夏の暑い時期は、夜中でも注意が必要です。体を冷やすための対策を。
普段から保冷剤の代わりにペットボトルを凍らせておけば体を冷やすのに役立ち、溶けたら飲み物にも。
電池式や充電式の小型扇風機を部屋の窓付近に設置することで、就寝中の暑さを和らげます。
きゅうり、トマトなどの夏野菜には体を内側から冷やす効果が。普段から意識的に購入してみてはいかがでしょうか。
暑さと湿気でカビや腐敗が進みやすくなります。食品の保管やゴミ処理にも注意しましょう。
生の食材は、先に火を通したり塩漬けにしたりするなど、保存の工夫をしましょう。
生ゴミは、塩素系除菌剤を数滴垂らして新聞紙に包むなどの防虫対策を。
体が震えたり、唇の色が変化したりしてきたら要注意。体を温める対策を知っておきましょう。
冬用のアウトドア用品は防寒に役立ちます。取り出しやすい場所に保管しましょう。
灯油やカセットガスなど電気を使わない暖房器具類も備えになります。また、カイロ(使い捨てや充電式など)もストックしておきましょう。
体の中から温まる食べ物も備えを。スープやお鍋に生姜や唐辛子などを加えて、心も体もホッと温めましょう。
空気の乾燥した寒い季節に起きやすい火災。暖房器具の転倒にも気をつけましょう。
初期消火の消火用具としておすすめなのは、「投てき用消火用具」です。炎に向かって投げ入れるだけで、誰でも簡単に使えます。
※命の危険を感じる暑さ・寒さには、状況に応じて冷暖房設備のある避難所への移動も検討しましょう。
危機管理教育研究所 代表、危機管理アドバイザー。女性や生活者の視点で家庭、地域、企業の防災・防犯・事故防止対策を提唱している。内閣府「防災スペシャリスト養成企画検討会」委員、東京都「震災復興検討会議」委員などを務める。現在はNHKラジオ マイあさ!の「暮らしの危機管理」のコーナーやテレビ、新聞などで情報提供を行っている。著書に『巨大地震から子どもを守る50の方法』(ブロンズ新社)『マンション・地震に備えた暮らし方』(エイ出版社)『保育者のための防災ハンドブック』(ひかりのくに)などがある。https://www.kunizakinobue.com/
監修
国崎信江氏
※ 本サイトに掲載している記事は、発行時における情報のため、現状と異なる場合があります。(2022年6月時点)