大学卒業後、いくつかの会社を経て、人材会社に転職しました。そこでは不動産業界を担当していたのですが、そのうち自分も不動産業界で働いてみたいと考えるようになったんです。不動産の仕事はどんな時代がきても世の中から必要とされる。だから、専門スキルを身につければ、これから自分が生きていくうえで絶対的な強みになる。そう思って転職を決意しました。
いくつか不動産会社を受けたなかで、条件面でもっともよかったのが野村不動産パートナーズでした。ただ、面接はあまりうまくいきませんでした。何度か口ごもってしまうこともありましたし。だから、採用の連絡がきたときは本当にうれしかったですね。
新入社員研修後、今の部署に配属になり、マンションマネージャーとして働き始めました。自分にとっては未知の仕事でしたが、最初は先輩社員と行動をともにするので、仕事の手順など無理なく覚えることができました。それと、マンションマネージャーという仕事は、個人営業の要素もあれば、法人営業の要素もあるという具合に、いろんな側面があるんですね。だから、前職が何であれ、その経験をある程度生かせます。私の場合も、前職の経験が思わぬところで役立ちました。そういう意味では、不動産とまったく関係のない仕事に就いている人も挑戦してみてほしいですね。
私たちマンションマネージャーにとって重要な仕事の一つに「大規模修繕工事」があります。住民の皆さまにご納得いただける工事提案書を作成する必要があるのですが、新人には少し荷が重い、難しい仕事です。ところが、少し前に先輩社員から受け継いだマンションが、ちょうどその時期にあたりました。それで、先輩が途中まで作成していた提案書を引き継ぎ、必死になって完成させました。それをマンションの理事会に上げたところ、賛同していただいたんです。もちろん、私は最後の仕上げを担当しただけですが、それでも心底うれしかったですね。